句集「季語日誌 Vol.1」363句

【2019/4/18~2020/4/17】

…季語を一日一つ(原則)ピックアップ。


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〈2019〉

04/18  #001 アスパラに季節楽しむ極意知る

04/19  #002 杉の花日本全国旅のあと

04/20  #003 遅桜己の咲き時いまと知る

04/21  #004 八重桜その美しきヒストリー ☆

04/22  #005 春に逢い春を楽しみ春深し

04/23  #006 帰り道つつじと童心帰る道 ☆

04/24  #007 雨音に春の夜響く調べかな

04/25  ー

04/26  #008 令和へと黄金週間幕上がる

04/27  #009 春雨よ笑顔咲かする恵みなり

04/28  #010 プリムラにグローバル化の波を知る ☆

04/29  #011 これまでもこれからもまた四月来る

04/30  #012 春惜しみ平成惜しまず前を行く


05/01  #013 花屑と無限に広がるこの宇宙

05/02  #014 知らずとも八十八夜の縁起知る

05/03  #015 夏に跳ぶ心の動き夏近し

05/04  #016 平和なり心に恵みみどりの日

05/05  #017 晩春やあなたの代わりはおりませぬ

05/06  #018 節目越えあたらしい日を夏立ちて

05/07  #019 かたばみや小さく誇るポテンシャル ☆

05/08  #020 とかげにも心躍るは我の性

05/09  #021 めぐる木々鳥の幸せ卯月かな

05/10  #022 新緑に川のせせらぎ浄土かな

05/11  #023 颯爽と初夏の道草足止める

05/12  #024 母の日に商戦乗らず行動す

05/13  #025 目に映るやさしい色の五月かな

05/14  #026 甘夏を家族に均等ビタミンC

05/15  #027 金魚草互いに会話咲かせたり ☆

05/16  #028 風薫る僕らが旅に出る理由

05/17  #029 万緑に万物癒すこころ観る ☆

05/18  #030 薄暑来る一日通せばちょうどいい

05/19  #031 あちこちに薔薇を見かくる日本園 ☆

05/20  #032 葉桜に忘れられざる時かさね

05/21  #033 小満やこの行く末を感ぜさす

05/22  #034 人に木々辺り夏めく日の光

05/23  #035 母悲鳴羽蟻今度はマイルーム

05/24  ー

05/25  #036 色の妙矢車菊に違いみる

05/26  #037 毎年の夏来たる星楽じゃなし

05/27  #038 立葵登りきること志す ☆

05/28  #039 どくだみに縄張り意識白き群れ

05/29  #040 若葉みち通ればこころ若還る

05/30  #041 蛇の目草きみの奥では何が見え ☆

05/31  #042 昼咲の月見草とて月を待ち ☆


06/01  #043 夏草や地球に住まう深い縁

06/02  #044 食卓にそら豆並びフライング

06/03  #045 コンクリの姫女苑に花咲かす ☆

06/04  #046 噴水へ引き寄せらるる人の性 ☆

06/05  #047 金糸梅目を引く色は夏のそれ ☆

06/06  #048 マスクメロン季節報する色をして

06/07  #049 入梅し人間よそに大地沸く

06/08  #050 揚羽蝶一目でわかる衣装して

06/09  #051 さくらんぼ二つで一つ結ぶ縁

06/10  #052 雨に濡れ紫陽花のいろ引き出さる

06/11  #053 梅雨晴の一日にみる転機かな

06/12  #054 梅雨夕焼ほのかな灯かり旅つづく

06/13  #055 梅雨の月遠い交流光る自我

06/14  #056 半同棲小さき蜘蛛の家はどこ

06/15  #057 五月闇街灯に知る内宇宙

06/16  #058 雨蛙大合唱の道すがら

06/17  ー

06/18  #059 万寿菊母に連れられうちに咲く

06/19  #060 オレンジの無数に煌めく枇杷の星

06/20  #061 焼き茄子や幸せの意味あじわわせ

06/21  #062 六月の風運びたる出会いかな

06/22  #063 五月雨の音を降らする窓のそと

06/23  #064 ふと見れば皆と目が合う酔仙翁草 ☆

06/24  #065 梅雨時のまんざらじゃなき心模様

06/25  #066 山法師無数に放つカルテット ☆

06/26  #067 同乗蚊急ぎ放つが足かゆし

06/27  #068 塀のぼる守宮に出会う今日の道

06/28  #069 扇風機君に寄り添う蒸し暑さ

06/29  #070 大蟻ら濡れし路面で右往左往

06/30  #071 夏燕猪突猛進雛のため


07/01  #072 水面に緑の映ゆる青植田

07/02  #073 半夏生節目伝承流転ゆく

07/03  #074 河川敷なびく緑と夏の蝶

07/04  #075 帰宅の途白粉花に天使みる ☆

07/05  #076 七月に入りこころの海開き

07/06  #077 味わいの清らなること冷奴

07/07  #078 七夕に思い巡らす星の縁

07/08  #079 しぼむのは生くる醍醐味朝顔や

07/09  #080 昼顔の広き世界に独り咲く ☆

07/10  #081 行儀よくマリーゴールドチーム咲き

07/11  #082 ペチュニアのいつの間にやらうちの主 ☆

07/12  #083 凌霄や異世界の風薫らしむ

07/13  #084 青大将「大蛇の松」の由来かな ☆

07/14  #085 スウェットの乾かぬことよ梅雨寒し

07/15  #086 ミニトマト我が家に育つ太陽の子

07/16  #087 一年中君は胡瓜か夏野菜

07/17  #088 道端に気品を据うる銭葵 ☆

07/18  #089 無数の灯赤詰草の提灯や

07/19  #090 向日葵を詠まるる幸せ文字足らず ☆

07/20  #091 瓜漬のメインを凌ぎ輝いて

07/21  #092 黴によるエアコンジャックも明日まで

07/22  #093 梅雨明に期待しつつも未練あり

07/23  #094 初蝉や胸にしみ入る遠い過去

07/24  #095 黒揚羽神秘の香り空に撒く

07/25  #096 日日草こんにちはそんでまた明日

07/26  #097 懐かしさ真新しさの夏の空

07/27  #098 腰下りし小川流るる木陰かな

07/28  #099 駅前で団扇を配る人探し

07/29  #100 カーラジオ「ポニーテールとシュシュ」と夏

07/30  #101 殺めるはごきぶりじゃなしヒトのエゴ

07/31  #102 夕焼に向かい走らす夢とチャリ


08/01  #103 夏深しいつの間にやら夢育ち

08/02  #104 夏風邪か意識朦朧荒修行

08/03  #105 外に出ず冷し中華が我魅了

08/04  #106 白シャツとこの広い空白い雲

08/05  #107 炎ゆる風自転車飛ばし涼吹かず

08/06  #108 欠かさない水羊羹のある我が家

08/07  #109 花火師の魂の花打ち上がる

08/08  #110 雲の峰龍を隠すか西の空

08/09  #111 心からクールダウンの夏の暮

08/10  #112 男飯キャベツざく切り炒め物

08/11  #113 涼風や微かに触るる天文なり

08/12  #114 西瓜から家族に潤いもたらさる

08/13  #115 夏の月眩しいそれは天の声

08/14  #116 ごみ出しへ木槿に出会う旅の朝

08/15  #117 墓参り手を合わすごと通じあい

08/16  #118 意外にも残暑続けと内の声

08/17  #119 星の声体温超ゆる炎暑かな

08/18  #120 八月や過ぎゆく時と変わる折

08/19  #121 雷の光りと響き己が内

08/20  #122 二時間の映画の内に秋近し

08/21  #123 夕立よ変わらぬことと変わりしこと

08/22  #124 目の醒むる芙蓉の存在角の家 ☆

08/23  #125 雨まじり処暑の一日終わりゆく

08/24  #126 根づきたる町のお寺と百日紅 ☆

08/25  #127 耳すます大群の中法師蝉

08/26  #128 涼新た長袖インナー身に纏い

08/27  #129 スタジオに籠り秋めく世界かな

08/28  #130 初梨やこの行く末を垣間みる

08/29  #131 味わうか残り少ない熱帯夜

08/30  #132 さつまいも昨日の甘味超えて来し

08/31  #133 人生のはかられぬこと八月尽


09/01  #134 虫の声各々の音聴きくらべ

09/02  #135 初月やこの縁巡り再進化

09/03  #136 三等分一つ欲張る巨峰かな

09/04  #137 コンビニで栗大福の選択肢

09/05  #138 坂の脇黄花コスモス咲き乱る

09/06  #139 うつくしや秋の夕焼け地球にて

09/07  #140 上り月ほのかに未来灯らしむ

09/08  #141 台風や決意の夜に相成りぬ

09/09  #142 焼くる空台風過ぎし置き土産 ☆

09/10  #143 仲秋に季節外れの猛暑来ぬ

09/11  #144 豪雨過ぎ仕事終うれば秋の声

09/12  #145 活くるためコオロギの叫びロックかな

09/13  #146 無月こそ内なるひかり知る機会

09/14  #147 いわし雲自由な世界澄んだ青

09/15  #148 澄みわたり未来見通す九月なり

09/16  #149 秋の田のこがねを放ち晴れし道

09/17  #150 ひとつずつ枝豆富士を崩しけり

09/18  #151 同僚のランチ彩るコーンなり

09/19  #152 同期せり秋晴れの朝こころ晴る

09/20  #153 毎年の秋彼岸入りふいに来る

09/21  #154 この道でまた帰路につく秋の暮

09/22  #155 秋の朝黄色いひかり差し込まる

09/23  #156 水の秋川の流るる我の内

09/24  #157 旅をして世界知ろうと決意の秋

09/25  #158 秋の空鳥も遠くへ行きたがり

09/26  #159 窓を開け爽やかなうた鳥の声

09/27  #160 曼珠沙華先取りの赤胸躍る

09/28  #161 虫時雨静寂の外鳴り響く

09/29  #162 移り行く忘れた頃に秋の蝉

09/30  #163 満開の己の道と芒かな


10/01  #164 秋麗あの人からのライン来し

10/02  #165 秋気澄み都心の空に明日をみる

10/03  #166 人々の秋色づきし電車内

10/04  #167 異例なり残暑の定義変動す

10/05  #168 秋日和撮影前の洗心に

10/06  #169 メモを取る夜長の内の大悟かな

10/07  #170 秋の海撮影でなきゃ泳がない ☆

10/08  #171 軽やかに飛蝗のごとく大地蹴る

10/09  #172 月光やあなたを愛する僕を知る

10/10  #173 行き交える十月十日の交差点

10/11  #174 食卓に南瓜並びて物静か

10/12  #175 台風の繰り返さるる大暴れ

10/13  #176 丸い月あなたと同じ心持ち ☆

10/14  #177 秋寒にこころの熱さ気付かされ

10/15  #178 秋冷や加速する旅めぐりめく

10/16  #179 疲れても灯火親しむ心かな

10/17  #180 週末の計画立つる秋の夜

10/18  #181 雁の列一羽遅れて後を追い

10/19  #182 テーブルに二つの林檎睦まじく

10/20  #183 秋の日に巡るパン屋と軌跡かな

10/21  #184 長月に詠んでいたこと思い出し

10/22  #185 こころからあなたと見たい初紅葉

10/23  #186 久々に天高き夢仰ぎ見つ

10/24  #187 霜降やまた一つ越え新たなり

10/25  #188 何降らし秋の大雨何残す

10/26  #189 秋の昼電車に揺られ鎌倉へ

10/27  #190 秋深し旅に終わりがないと知り

10/28  #191 今朝程の風に吹かるる薄紅葉

10/29  #192 秋の灯に内なる炎見いださる

10/30  #193 初柿や家族揃って笑みこぼす

10/31  #194 晩秋やすべての思い一纏め


11/01  #195 三日月や知らざることの範囲知る

11/02  #196 朝寒しヒートテックにフリースも

11/03  #197 映画にはこの行く秋が映りうる

11/04  #198 なだらかに秋のそよかぜ通り過ぎ

11/05  #199 白い月見上げればほら目が合いぬ

11/06  #200 今日を行く身に入む使命感じつつ

11/07  #201 秋の山染まりゆくまで待ち遠し ☆

11/08  #202 立冬やイルミネーション目に入り

11/09  #203 大声に近づき難し赤い羽根

11/10  #204 全身で秋惜しむ我ゆめの中

11/11  #205 十一月十一日や開眼し

11/12  #206 自然体桜紅葉に教えられ

11/13  #207 初時雨抜けるとそこに君の声

11/14  #208 夢うつつ小春日和の昼下がり

11/15  #209 遠いそら冬の夕焼映し出す

11/16  #210 冬茜雲より紅く染まる旅

11/17  #211 新宿や冬の装い人に街

11/18  #212 山茶花の誠実な色目に染みる

11/19  #213 小春日の長く続けと思わざる

11/20  #214 草紅葉風を受け入れ煌めけり

11/21  #215 仕事中蜜柑に呼ばれリビングへ

11/22  #216 冬の雨打たれながらも芯熱く

11/23  #217 シンプルな思い勤労感謝の日

11/24  #218 冬の雨三日続けば色速し

11/25  #219 黄葉やそこにいる君思い出し

11/26  #220 短日や門灯点くる十六時

11/27  #221 ドライブや冬を見るだけぬくぬくし

11/28  #222 冬の朝ここに始まる未知の道

11/29  #223 冬の水胸に透るは新地平

11/30  #224 冬服でハワイに向かう非日常


12/01  #225 in Hawaii
       冷房のなぜにそこまでハワイ流
12/02  #226 in Hawaii
       カイルアの波乗りに見し風の青
12/03  #227 in Hawaii
       肌寒し熱き誓いを胸に聞く
12/04  #228 in Hawaii
       夏空の常夏離陸またいずれ ☆

12/05  #229 足早に駅までの道紅葉狩

12/06  #230 ラジオから生歌聞こえ冬肥やす

12/07  #231 果ての月人間を知る繰り返し

12/08  #232 冬晴や赤青緑あと黄色 ☆

12/09  #233 冬紅葉この世の希望集めけり

12/10  #234 風邪っぴき外気に触れず冬籠り

12/11  #235 不意に吹く風邪の知らする休み時

12/12  #236 冬うらら鳥もわずかに弾む空

12/13  #237 溢れ出るクリスマスソング地球上

12/14  #238 冬日和遠くに富士の顔を見せ

12/15  #239 冬の月ジュエルミネーション上に咲き ☆

12/16  #240 寒さには創意工夫の地球人

12/17  #241 師走にはやるべきことの知らせ来る

12/18  #242 冬ぬくし程よい顔の女の子

12/19  #243 鱈が来てアクアパッツァに相成りぬ

12/20  #244 冬の朝淡い空には君の影

12/21  #245 葉が落ちて心のずっと奥を知る

12/22  #246 数え日や銭湯通いはあと二日

12/23  #247 年の瀬やこの旅の果見据えつつ

12/24  #248 冬ざれのいつもの道も我が旅路

12/25  #249 枯芒いつまで君に出会えるか

12/26  #250 いつもより石狩鍋で食べ過ぎぬ

12/27  #251 回想し自分知りたる年の暮

12/28  #252 煤払い人生の鍵新しく

12/29  #253 冷たくも熱き炎の胸の内

12/30  #254 飛躍する準備調う小晦日

12/31  #255 大晦日二千二十の音がする


〈2020〉

01/01  #256 元日の六時に走る救急車

01/02  #257 二日には江の島向かう我の足

01/03  #258 胃の疲れ正月三日の決まりごと

01/04  #259 去年今年連なるタスク投稿し

01/05  #260 颯爽と五日の空を鳥翔る

01/06  #261 常夜鍋こころの充たし仲直す

01/07  #262 松飾り外すことにも神聖さ

01/08  #263 寒の雨めぐみの智慧になりにけり

01/09  #264 快晴に正月気分舞い戻る

01/10  #265 冬の星ネオンの奥に清く咲き

01/11  #266 年明けて数日が立ち成田来る

01/12  #267 いつの世も年改まり出会いゆく

01/13  #268 忘れゆく成人の日の心持ち

01/14  #269 バファリンが効いて起き出す冬の夜

01/15  #270 ジョンの「ラヴ」冬の雨から聞こえ来し

01/16  #271 一月のこの勢いはどこ向かう

01/17  #272 ほっこりと寒椿らのおもてなし

01/18  #273 初雪に内なる白が同期する

01/19  #274 窓越しにお向かいさんの蜜柑の木

01/20  #275 大寒にじっと待ちたる僕らかな

01/21  #276 寒晴よ目に見えぬもの見せてくれ

01/22  #277 寒の内こころの整備今の内

01/23  #278 冬深し同期する我肚深し

01/24  #279 冬木道その先見えずつづく旅

01/25  #280 冬の暮急がば回れこつこつと

01/26  #281 厳寒の布団から出る勇者かな

01/27  #282 冬の夜や雨降る中の帰り道

01/28  #283 白菜のうま煮美味しや母と昼

01/29  #284 春近し準備整いただ待つのみ

01/30  #285 冬雲や小さく生きるわがいのち

01/31  #286 一月も最後の風に乗ってみる


02/01  #287 冬尽きて新たな世界迎え行く

02/02  #288 寒がりの厚着は依然続きたり

02/03  #289 冬の暮ラジオとともに通り過ぐ

02/04  #290 立春に大國魂へ詣りけり

02/05  #291 今半の初春弁当支給され

02/06  #292 余寒にも歓び混じる日の光

02/07  #293 あちこちで梅と人間ひらく花

02/08  #294 早春や期待と予測胸にみる

02/09  #295 春光のかかる世界をドライブし

02/10  #296 春日受け羊文学聞こえ来し

02/11  #297 金沢へ引き寄せらるる春先よ

02/12  #298 麗かな今日という日の風過ぎる

02/13  #299 長閑なる世界とこころ出会いけり

02/14  #300 嗅ぎ分ける大気中から春のサイン

02/15  #301 髪を切る二月も残り二週間

02/16  #302 春の雨しずかに時間過ぎしかな

02/17  #303 紅白の梅並木にて終わり知る

02/18  #304 花粉症無視は出来ない気にはしない

02/19  #305 草萌の我に向かって問いかけぬ

02/20  #306 春の朝真っ先にみる今日の夢

02/21  #307 春の暮日常に咲く子の笑顔

02/22  #308 春めいて散歩の足も延びて来し

02/23  #309 一匹の穴出た蟻と鉢合わせ

02/24  #310 春光やトンネル抜けていまここに

02/25  #311 春の宵ちからが尽きて一度寝る

02/26  #312 冴返るこの地球的リズムなり

02/27  #313 よく晴れて花粉の視ゆるレベルかな

02/28  #314 春の空希望のような色をして

02/29  #315 静かなる春の日に知る素の自分


03/01  #316 春の暮窓の外には明日が見ゆ

03/02  #317 春の雨カーラジオから東京事変

03/03  #318 パン屋さん春らんまんフェア開催し

03/04  #319 冴返る冴返るほど待ち遠し

03/05  #320 母の愛三月五日の誕生祭

03/06  #321 春光の射す世界にて君想う

03/07  #322 寒戻り暖房稼動朝寝坊

03/08  #323 春雨や祖母を未来へ連れてゆく

03/09  #324 春の旅「俳句の誕生」読みながら

03/10  #325 微笑みのあなたと別れ春葬儀

03/11  #326 青空に木蓮の花向かいけり

03/12  #327 マスクなし出られぬ春の事情かな

03/13  #328 永遠の春の朝日に照らさるる

03/14  #329 コロナ来る人類挙げて春の陣

03/15  #330 寒戻り歩く速度もまた戻り

03/16  #331 小学生ランニングする春の朝

03/17  #332 朝の陽で彼岸の入りと気づく吾

03/18  #333 風光る己の内に光る風

03/19  #334 アネモネや我が家の庭に色咲かす

03/20  #335 春分の朝日を浴ぶる作捨不名

03/21  #336 風に揺れ光になびく雪柳

03/22  #337 庭梅や今日一日の色を告ぐ

03/23  #338 花冷えや縮こまりつつ見上げつつ

03/24  #339 一瞬で心が同期さくら色 ☆

03/25  #340 山吹の挨拶受くる通勤路

03/26  #341 春の海横浜のかぜ通りぬけ ☆

03/27  #342 花曇グレーな世界悪くない

03/28  #343 だるおもい暗雲立ち込む養花天

03/29  #344 突然の花時に雪みな我慢 ☆

03/30  #345 梨の花自転車横目に出会いける

03/31  #346 さまざまの事片付くる三月尽


04/01  #347 花の雨やすらぎの里地球かな

04/02  #348 風光り体内時計セットされ

04/03  #349 身体から湧き出づる声春うらら

04/04  #350 残花こそ心寄り添う日本人

04/05  #351 花屑や洗心の道つくり出し

04/06  #352 清明や忍びに忍びいまここに

04/07  #353 さえずりや心に届くその音色

04/08  #354 仏生会緊急事態に何思う

04/09  #355 本心や春の朝陽に照らされて

04/10  #356 春の風ぼくは変わらずここにいる

04/11  #357 ひっそりと菫の群れに出会いける

04/12  #358 囀りや朝の静けさ際立たせ

04/13  #359 晩春や三密避けて還る家

04/14  #360 遅桜あなたと同じリズムなり

04/15  #361 春深しカウントダウン始まりし

04/16  #362 静けさに心が満つる春の朝

04/17  #363 変わりなく四月十七通過する



written by 作捨不名


~To be continued.~

○句集「季語日誌 Vol.2」

〈2020/4/18~2021/4/17〉

 2021年5月公開.


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