#154 秋の暮

あきのくれ
三秋

【子季語】
秋の夕暮、秋の夕
【関連季語】
暮の秋
【解説】
秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味がある。古来より二つの意味で使われてきたが、二つの意味が相互に響きあう場合も少なくない。<さびしさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮> 寂蓮『新古今集』、<心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮>西行『新古今集』<見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮>藤原定家『新古今集』などと古くから歌われ、「もののあはれ」「寂しさ」象徴する季語となった。

出典:きごさい歳時記
https://kigosai.sub.jp/001/archives/2514



この道でまた帰路につく秋の暮
(作捨不名)

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